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10月27日(日)の「第四回氷川短歌賞選評会」への投稿作品です!
【題詠】歩

一、  歩くたびラピルピ光る靴履いて幼女が照らす未来よまぶし       小野みふ

二、  歩(あゆむ)から歩(あゆみ)へ名変え女装して市長選挙を馬でパレード   東村山

三、  どうしても歩幅の違う友ならば靴の白さを見せ合えばいい       山内昌人(まさひと)

四、  中山道仲宿からの街並みをのんびり歩く旧き日想い          大倉康幸

五、  歩まざる連れにそうっと手を出してつながるまでの刹那の緊張     小倉さしも

六、  もし蟻になれたら僕もスズランの灯りを頼りに歩むだろうな      chari

七、  待望の孫を背負いて歩む母花筏ほどの速度愛おし           尾花絵美

九、  健康のための散歩が身にキケン炎暑をのがれ「ジョナサン」にこもる  散歩人(さんぽじん)

十、  夕立の過ぎし歩道に風立ちて重々揺れる百日紅の花          久保親二

十一、 子を持ちて初めて感ずる命の限りを永遠であれ吾子の微笑み止まれこの時この幸福よ  米吉

十二、 もの言わぬ夫の元へ歩み寄る「あぁ」「うぅ」だけでも歓喜に満ちて  伊藤早苗

十三、 おぼつかぬ歩みなれども一歩ずつ歩めばいつか目当てに達し      石川明世

十四、 アーケード歩く父子(おやこ)が立ち止まる「こ、ば、た!」と響く凛とした街  織部壮

十五、 ただひとり歩き続けしこの道が辿り着きしは夫の許へと        嶽野鏡

十六、 人生の道のり歩む毎日にゴール目指して日々を行き往く        瀬田の薫姫

十七、 世も変わり錆びても枯れぬ歩道橋あさ陽がわたり我が影よぎる     きよ

十八、 装具つけ杖をついている友人は止って少しだけ進む          コイケタツオ

十九、 遊歩道揃へられたるふじはぎ悲し大空駆けし辛未の庭師        池添(いけぞえ)和正

二十、 孫を背に歩いた坂のこの道を今は我が背に手を添える孫        志村多美(たみ)江(え)

二十一、ハンデを持ち生き抜く君よ一歩一歩踏みしめてゆけ青の惑星      タンポポ

二十二、全国の山を闊歩す我なりし今車椅子を友として生く          榎俊江

二十三、孫二歳歩む姿に進化あり少子の日本子どもは宝            田村照代

二十五、歩いても歩いてもなお近づけぬ今宵の月は楼蘭の月          田島千代

二十六、おぼつかぬ歩みで絵本抱いたきみ今は小説学術書借る         恩田茂夫

二十七、いつまでも這い這いしていた拓朗が今や世界のあちこち歩く      藤井かほる

二十八、老いてなお歩を弾ませて登り行く我が故郷(ふるさと)の名もなき山を  細野優子

二十九、遠足の徒歩準備すべて良しお下がりの水筒だけ別に          宗(むね)春(はる)

三十、 ピコピコピロロ歩み(あんよ)がじょうず結那(ゆな)ちゃんはおっとあぶないそっちはアリスさん

                                      齋藤正秀(せいしゅう)

三十一、あまもよい波にひかって跳ぶさかな海のガラスをさがして歩く     松田弘子

三十二、亡母(はは)連れる牛よあゆみとめ吾(あ)も連れよ送り火とぼり過ぐる新盆  てる葉

三十四、半世紀共に歩みしこの道の霧の先へと小股で向かう          小川満男

三十五、雪柳あふれる鳥居手をつなぎあなたの幸を願って歩く         月館桜夜子

三十六、なんという軽き歩みか おさな子に踏まれし草のもう立ち上がる     寺阪誠記

三十七、徒歩でしか到達できぬ場所がある恋の頂(いただき)・愛の湿原     浮(ふ)沈子(ちんし)

三十九、達成を告げるスマホの万歩計「威風堂々」の曲を流して        睦月くらげ

四十、 「生産を倍にするため急ぐため」ニノキン式の散歩で足折る        キリンプロ

四十一、就活の歩(あゆみ)の果てに入(い)る通信の学(まな)び舎(や)に今夢おもい出す  

                                 なつの父之(ちちの)介(すけ)

四十二、台風の残した落ち葉「歩くんだ」ポメラニアンのしっぽが言う     ぽん太

四十三、今はまだ歩いてゆくの湖のみぎわに残るつまさきのあと        仁々(にに)庵(あん)

四十四、たどたどと地を踏みしめるAライン歩めよ歩め光の中を        みままる

四十五、肉球がわれも欲しいな魚の目の歩めるほどに靴と当たりて       香山令子

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